君と見る空は、いつだって青くて美しい



「えっ‼」


 ……っ⁉

 私が青野くんにもう一度、自分の名前を伝えようと思ったとき、青野くんが突然驚いたような声を出した。

 私は、青野くんの声に驚き過ぎて声が出なかった。


「今、『麻倉希空』って言った?」


 言ったけど……。

 えっ?
 青野くん?
 どういうこと?

 私は、何が何だかわからなくなっていた。


「……? うん……?」


 私は、わけがわからないまま、そう返事をした。




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