君と見る空は、いつだって青くて美しい
「青野くん……ありがとう」
こんな私と友達になりたいと言ってくれた青野くんに『ありがとう』という言葉が自然に出た。
「その『ありがとう』は……?」
そう訊いた、青野くん。
だから。
「私なんかでよければ、よろしくお願いします」
私は照れながら青野くんにそう言った。
「『私なんかで』じゃないよ。君だから、だよ」
そう言ってくれた、青野くん。
あんまりそんなことを言われると、くすぐったい。
私が、こんなにも人から求められるなんて。