君と見る空は、いつだって青くて美しい



 ……でも。

 なんだか気になる。

 真宙くんが、なんで私に、『今日、学校を休もう』と言ったのか。

 そのことが気になって仕方がない。

 …………。

 だから。


「……あの……真宙くん……」


 私は勇気を出して真宙くんに声をかけた。


「なぁに、希空ちゃん」


 やさしく返事をしてくれた、真宙くん。


 真宙くんのやさしい返事に少しほっとしながら、私は話を続ける。


「……あの……真宙くんは……なんで……私に……『学校を休もう』と……言って……くれたの……?」


 言葉は途切れ途切れになってしまったけれど、なんとか真宙くんに訊くことができた。
 のだけど。


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