君と見る空は、いつだって青くて美しい
「そんな、私の方がありがとうだよ」
私は、もう一度そう言った。
すると。
「何言ってるの。『ありがとう』を言わなければいけないのはオレの方だよ」
と、真宙くんもそう言った。
だから。
「ううん、違うよ、私の方だよ」
またまた私もそう言った。
すると。
「いいや、違う。オレの方」
またまた真宙くんもそう言ったものだから。
「……ぷっ……」
なんだか。
「えっ⁉ 何⁉ 希空ちゃん⁉」
なんだか、おかしくなってきてしまって。
少しだけ笑ってしまった。
真宙くんは、そんな私を見て少し驚いていた。