君と見る空は、いつだって青くて美しい



 驚いた真宙くんは、私の制服の袖を少しだけつまんだ。
 そして。


「希空ちゃん、なんで笑ってるの? オレにも教えてよ」


 そう訊いた真宙くん。

 真宙くんがそう訊いたので。


「……だって……」


 笑いながら話を始める、私。


「だって?」


 私の話の続きを知りたがっている、真宙くん。


「終わらない」


 私が、そう言うと。


「え? 終わらないって……?」


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