ひとりぼっちの王子
ガタッ━━━━━
無意識だった━━━━
無意識に俺は立ち上がり、姫を抱き締めていた。
「え……あ、あの…若…王子…さ……?
ちょっ…苦、しいです…」
「ごめん……!あまりにも君が綺麗で、愛しくて……」
ゆっくり姫を離す。
「空羅さん、不謹慎ですが僕は嬉しんです。
…………あなたと課長が別れたこと」
「え……ど…して?」
頬を包み込み言葉をはく俺に、姫は切なく瞳を揺らした。
「初めてあなたに逢ったとき、一目で恋に落ちました。
課長に妻だと紹介されなければ、あのまま連れ去ってたと思います」
「そんな…」
「だから、今日はあなたに僕の事を知ってもらいたくて来たんです。
僕は、空羅さんの全てが欲しいです」
「でも私、今恋愛は……」
「わかってます。
出来ることなら今すぐにでもあなたと結婚したいくらいですが………
ただ、僕はあなたを口説く権利が欲しいんです。
課長とのことが吹っ切れた時、僕の事を受け入れてもらえるように」
姫は少し考え込み………
「…………わかりました。
私も元主人と別れて、この一ヶ月ずっと考えてたんです。
前に進まなきゃって……!
もちろん、すぐに次の恋愛とはいきませんが、前向きに若王子さんと向きあいたいです……!」
そう言って、フワッと微笑んだ。
無意識だった━━━━
無意識に俺は立ち上がり、姫を抱き締めていた。
「え……あ、あの…若…王子…さ……?
ちょっ…苦、しいです…」
「ごめん……!あまりにも君が綺麗で、愛しくて……」
ゆっくり姫を離す。
「空羅さん、不謹慎ですが僕は嬉しんです。
…………あなたと課長が別れたこと」
「え……ど…して?」
頬を包み込み言葉をはく俺に、姫は切なく瞳を揺らした。
「初めてあなたに逢ったとき、一目で恋に落ちました。
課長に妻だと紹介されなければ、あのまま連れ去ってたと思います」
「そんな…」
「だから、今日はあなたに僕の事を知ってもらいたくて来たんです。
僕は、空羅さんの全てが欲しいです」
「でも私、今恋愛は……」
「わかってます。
出来ることなら今すぐにでもあなたと結婚したいくらいですが………
ただ、僕はあなたを口説く権利が欲しいんです。
課長とのことが吹っ切れた時、僕の事を受け入れてもらえるように」
姫は少し考え込み………
「…………わかりました。
私も元主人と別れて、この一ヶ月ずっと考えてたんです。
前に進まなきゃって……!
もちろん、すぐに次の恋愛とはいきませんが、前向きに若王子さんと向きあいたいです……!」
そう言って、フワッと微笑んだ。