ひとりぼっちの王子
若王子 利玖side
急いで家に帰ると、そこには必死に玄関に向かって呼びかけてる九条がいた━━━━━━
「おい!人ん家の前で何やってんだよ!!!」
「空羅を返せ……」
九条は静かな怒りを、俺にぶつける。
いつも穏やかな九条からは、想像つかない表情だった。
「は?何言ってんの?
姫はもう俺だけのモノだよ」
「話が違う。これは立派な監禁だ!
それをわかってるのか!?
確かに俺は妹のために、空羅を裏切った男だ!
でもこんなことして許されると思ってるのか!?」
「べつに君に許してもらおうなんて思ってないし!
とにかく帰れよ!
姫、怖がってたよ」
俺はあくまでも冷静に、九条に言う。
「空羅に会わせてくれるまで、帰るつもりありません。
空羅に会わせて下さい」
鋭い目つきで俺を見ながら言った、九条。
「はぁー
まぁ、別にいいけど。
君が傷つくことになるよ?」
俺はため息をつき、九条を見据えた。
まぁ、いいや。
思い知ればいい━━━━━
姫が、誰のモノか。
「おい!人ん家の前で何やってんだよ!!!」
「空羅を返せ……」
九条は静かな怒りを、俺にぶつける。
いつも穏やかな九条からは、想像つかない表情だった。
「は?何言ってんの?
姫はもう俺だけのモノだよ」
「話が違う。これは立派な監禁だ!
それをわかってるのか!?
確かに俺は妹のために、空羅を裏切った男だ!
でもこんなことして許されると思ってるのか!?」
「べつに君に許してもらおうなんて思ってないし!
とにかく帰れよ!
姫、怖がってたよ」
俺はあくまでも冷静に、九条に言う。
「空羅に会わせてくれるまで、帰るつもりありません。
空羅に会わせて下さい」
鋭い目つきで俺を見ながら言った、九条。
「はぁー
まぁ、別にいいけど。
君が傷つくことになるよ?」
俺はため息をつき、九条を見据えた。
まぁ、いいや。
思い知ればいい━━━━━
姫が、誰のモノか。