ひとりぼっちの王子
「え……
空…羅……?
今、なん…て?」
俺は信じられない思いで、聞き返す。

「しーちゃん、離して…」
空羅が俺を押し返す。

そして、アイツにすがるように助けを求めた。

「利玖…利玖…」


「姫!おいで」
横に腕を広げた、アイツのとこに駆け出す空羅。

「利玖…」
アイツの腕の中に必死にすがり付く。



“君が傷つくことになるよ”



あぁ、そうゆう意味か……



完全に空羅は洗脳されていた。
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