ひとりぼっちの王子
食事も終わり一緒に後片付けした後、ソファーでコーヒーを飲みながら、いつものように姫にキスをしたり、頭を撫でたりしていると、不意に姫が言った。
「…………ねぇ、利玖」
「ん?」

「今日ね。
しーちゃんが言ってたんだけど、晴ちゃんの為に私を手離したって!
どうゆう意味だろ…?」

「さぁ?俺にはなんのことかわからないなぁ」

「だよね…
ごめんね、変なこと言って」
「ううん。
それよりまたキスマーク消えてきたね…
付け直そう?
………ベッド行こうよ!」

そう言って姫を抱き上げ、寝室に連れていく。
ベッドにゆっくり下ろし、俺は姫を裸にして身体中にキスを落とす。

「んんっ…利玖、すきぃ……」

「スッゴい綺麗…姫/////
身体中に花が咲いたみたいだ」

「…っつ、り…く…あんま…見ないで。恥ずかし…よ…」
「ダメだよ!毎日言ってるでしょ。
もっと見せて。
姫、俺を見て。
誰に抱かれてるかちゃんと見てて…」



目が合い、見つめ合いながら、俺達はひとつになる━━━━━━━



俺は、この瞬間が一番好きだ。
< 32 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop