ひとりぼっちの王子
若王子 利玖side
次の日。

「社長!!
大変です!!」
秘書が、副社長室に駆け込んできた。

「ん?どうした?」

……って何のことかわかるけど(笑)


「今進めてるプロジェクトの内容が、他社に流れてます!」

うん、俺がリークしたんだもん!


「はぁ!?なんでだよ!?
どうゆうこと?責任者は九条だよね?
すぐ、呼んで!」
俺は笑いをこらえて、秘書に言い放った。


「は、はい!」




「━━━━━で、どうなってんの?九条」
俺は、鋭く九条を見据え言った。

「申し訳ありません!
いつものように自宅で保管してたんですが、どうゆう経緯で漏れたかが………
今、確認中です」

「もういいよ!!
経緯がわかったとこで、どうにもなんないから。
処分はおって連絡する」

「……………はい、申し訳ありませんでした…!」
項垂れたように、九条が副社長室を出ていく。


「━━━━フッ…」
あ、ヤバッ!!(笑)
つい笑いが━━━━━━


「副社長?」

「君もいいよ。
ちょっと一人にして」
また笑いをこらえ、秘書に出ていくように言った。



そして一人になった副社長室で俺は、しばらく大爆笑していた。
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