今夜はずっと、離してあげない。




お前何か考えないの?あるわけないです。なんか良さげな言い訳考えろ。というかこの人たちには暴露したらダメなんですか?絶対ダメ。



みたいなことを、視線で話し合っていたら。


痺れを切らしたチイさんは、不審者……ではなく、なぜか私ににじり寄って来た。




「一体どんな関係なの!もうはぐらかされたりしないからね!」

「いや、あなたが勝手に流されてるだけかと……」

「ここでマジレスしなくていいから!」




う、うーん……。お弁当を作って、なおかつ名前を知らないような関係を言い表す嘘は……。




「は、」

「は?」

「ハウスキーパー!!家政夫!!!その人、私の専属家政夫なんです!!」




最後は、もうどうにでもなれ!ってヤケになって叫んでしまった。


中身おかあさんで当たらずとも遠からずだからいいと思う。きっと。

……って思ってたんだけど、なぜか不審者から刺すように睨まれた。なんで?!



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