バカな君へ、贈る愛

授業中は寝ていないし、
忘れ物もあまりしていない。


黒板に書かれた文字だって、板書しているはずだ。


それに、ずっと赤点が続いているわけでもない。


本当にごくたまにだけど、平均以上の点数を取れたことだってある。



けど、それは『ごくたまに』だ。


『常に』じゃない。



お父さんの思い通りの結果を残すには、『常に』じゃないとダメなんだ。



わたしは、もうお父さんが望むような娘にはなれない。




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