もういちど初めからー塩キャラメルとビターチョコー
5.明緒と慎吾
5.明緒と慎吾
なんで、あたしが?
どうして、あたしが?
そんなことを言ってみたって『友だちでしょ?』のひと言にはかなわない。
おまけに涼子は、自分は絶対正しいって信じてるし。
『いつまでもそんな、ムカシの関係を引きずってるなんて、よくないわよ』だぁ?
そりゃあそうかもしれないけど、ね。
正しいからって、ひとに押しつけちゃいけないことって、ない?
『鉄は熱いうちに打てよ。今日中にそのへん、はっきりさせてくれなかったら、あたし、明緒のこときらいになっちゃうから。じゃね』とかって。
あり…か、そんなの。
それもこれもみんな、いきなり声をかけてきたアイツが悪い!
もう4年も“他人”をやってるのに。
いったい、どうしちゃったわけ?
そんなに涼子がほしけりゃ、くれてやる! なんて。
どうせ涼子が目当てだって、わかっているから余計に腹が立つ。
「はぁ……」
結局あたしが恋の橋渡しをするわけか。
ばっかみたい。
なんで、あたしが?
どうして、あたしが?
そんなことを言ってみたって『友だちでしょ?』のひと言にはかなわない。
おまけに涼子は、自分は絶対正しいって信じてるし。
『いつまでもそんな、ムカシの関係を引きずってるなんて、よくないわよ』だぁ?
そりゃあそうかもしれないけど、ね。
正しいからって、ひとに押しつけちゃいけないことって、ない?
『鉄は熱いうちに打てよ。今日中にそのへん、はっきりさせてくれなかったら、あたし、明緒のこときらいになっちゃうから。じゃね』とかって。
あり…か、そんなの。
それもこれもみんな、いきなり声をかけてきたアイツが悪い!
もう4年も“他人”をやってるのに。
いったい、どうしちゃったわけ?
そんなに涼子がほしけりゃ、くれてやる! なんて。
どうせ涼子が目当てだって、わかっているから余計に腹が立つ。
「はぁ……」
結局あたしが恋の橋渡しをするわけか。
ばっかみたい。