もういちど初めからー塩キャラメルとビターチョコー
答えは改札口につく前に、追いついてきた。
「なんだよ。せっかく友だちにもどったんだから、仲良くいっしょに学校でも行くか…とか思ったのによ。ほんと、マジ、歩くの速いんだから、おまえは」
だれが友だちだ。
「あたしは…」
言いかけたのを、慎吾が人さし指を振って止める。
振った手の親指で自分の胸をトントンと叩いた。
「おれが! おれが友だちにもどったんだから、いいの! 聞いてねえよ、おまえの気持ちなんて」
「なっ…」
あきれて、腹が立って、驚いて……。
とにかくいろいろで言葉が出ない。
「もっ…、もっ…」
勝手にしろっ!
どなる気力もうせて、ただ歩いた。
当然、慎吾が横をついてくる。
「でもなぁ、そういう態度していいのかぁ? ゴミ、捨ててきてやったの、誰かなぁ」
なんだと?
それがどうした。
無視!
「集積所、駅と反対の方角なんだもん、まいるぜ。なぁ?」
だから?
「自分が勝手に良い子ぶったくせに。恩きせがましいこと言うな」
「まだ、きせてねえよ、恩なんか」
まだ?
いやな予感がして、相手にするのをやめて先をいそぐ。
「ひとつ」慎吾が言って、あたしの前に回りこんできた。
「聞かせろよ。だれだ? おまえの男って?」
「…………」
「なんだよ。せっかく友だちにもどったんだから、仲良くいっしょに学校でも行くか…とか思ったのによ。ほんと、マジ、歩くの速いんだから、おまえは」
だれが友だちだ。
「あたしは…」
言いかけたのを、慎吾が人さし指を振って止める。
振った手の親指で自分の胸をトントンと叩いた。
「おれが! おれが友だちにもどったんだから、いいの! 聞いてねえよ、おまえの気持ちなんて」
「なっ…」
あきれて、腹が立って、驚いて……。
とにかくいろいろで言葉が出ない。
「もっ…、もっ…」
勝手にしろっ!
どなる気力もうせて、ただ歩いた。
当然、慎吾が横をついてくる。
「でもなぁ、そういう態度していいのかぁ? ゴミ、捨ててきてやったの、誰かなぁ」
なんだと?
それがどうした。
無視!
「集積所、駅と反対の方角なんだもん、まいるぜ。なぁ?」
だから?
「自分が勝手に良い子ぶったくせに。恩きせがましいこと言うな」
「まだ、きせてねえよ、恩なんか」
まだ?
いやな予感がして、相手にするのをやめて先をいそぐ。
「ひとつ」慎吾が言って、あたしの前に回りこんできた。
「聞かせろよ。だれだ? おまえの男って?」
「…………」