惚れたら最後。
正面に2人の男女が並んで座っている。
吸い寄せられるように彼らに視点が止まったことに驚いた。
絆がみたいに第六感は冴えていないけど、彼らのオーラが凄まじいことだけは分かった。
敷居をまたぐと、明らかに空気が変わった。
「では、我々は一旦失礼します」
「ごゆっくりどうぞ〜」
絆の両親に注目していると敷居を越えず部屋の外にいた颯馬がにっこりと笑って手を振った。
再び視線を戻すと絆の父───闇の帝王と目線がぶつかった。
思わず唾を飲み込んだ。
彼の漆黒の瞳に圧倒されてしまったから。
黒を基調としたスーツを着こなす引き締まった身体に、整った顔立ち、艶やかな肌、御歳41の中年には到底思えない。
どこからどう見ても魅力に満ちあふれた美丈夫だ。
彼は私を頭のてっぺんからつま先までさっと見ると顔を逸らし、目線を横に並ぶ妻に向けた。
隣には色香のある美しい女性が弾けんばかりの笑顔を向けている。
どこかソワソワした様子で目を輝かせているのがたまらなく可愛らしくて。
かわいい……美しさの中に愛らしさがあるなんて最強じゃん。
彼女は『闇色のシンデレラ』こと、荒瀬壱華。
冷血な闇の帝王が溺愛する唯一の女性。
彼女はアラフォーのはずだが、歳を追うごとに美しくなっている気がする。
何度か写真で彼女の姿を見ていたが、これほど美しい女性を見たことがないと錯覚するほど、魅了されてしまっていた。
「琥珀?」
シンデレラに目を奪われ棒立ちになっていると、絆に手を握られた。
はっとして絆の顔を見ると、目線で「座ろう」と合図をしている。
……それにしても、絆ってお母さん似だな。
これだけ綺麗な母親に似ればそりゃ美形になるよな、と妙に納得して、用意された座布団の上に座った。
顔を前に向けると注目されていたため、軽く座礼をして挨拶をした。
吸い寄せられるように彼らに視点が止まったことに驚いた。
絆がみたいに第六感は冴えていないけど、彼らのオーラが凄まじいことだけは分かった。
敷居をまたぐと、明らかに空気が変わった。
「では、我々は一旦失礼します」
「ごゆっくりどうぞ〜」
絆の両親に注目していると敷居を越えず部屋の外にいた颯馬がにっこりと笑って手を振った。
再び視線を戻すと絆の父───闇の帝王と目線がぶつかった。
思わず唾を飲み込んだ。
彼の漆黒の瞳に圧倒されてしまったから。
黒を基調としたスーツを着こなす引き締まった身体に、整った顔立ち、艶やかな肌、御歳41の中年には到底思えない。
どこからどう見ても魅力に満ちあふれた美丈夫だ。
彼は私を頭のてっぺんからつま先までさっと見ると顔を逸らし、目線を横に並ぶ妻に向けた。
隣には色香のある美しい女性が弾けんばかりの笑顔を向けている。
どこかソワソワした様子で目を輝かせているのがたまらなく可愛らしくて。
かわいい……美しさの中に愛らしさがあるなんて最強じゃん。
彼女は『闇色のシンデレラ』こと、荒瀬壱華。
冷血な闇の帝王が溺愛する唯一の女性。
彼女はアラフォーのはずだが、歳を追うごとに美しくなっている気がする。
何度か写真で彼女の姿を見ていたが、これほど美しい女性を見たことがないと錯覚するほど、魅了されてしまっていた。
「琥珀?」
シンデレラに目を奪われ棒立ちになっていると、絆に手を握られた。
はっとして絆の顔を見ると、目線で「座ろう」と合図をしている。
……それにしても、絆ってお母さん似だな。
これだけ綺麗な母親に似ればそりゃ美形になるよな、と妙に納得して、用意された座布団の上に座った。
顔を前に向けると注目されていたため、軽く座礼をして挨拶をした。