惚れたら最後。
ふと、人肌が恋しくなった。
手紙を持ったままスマホを持ち絆に電話をかけた。
だけど、生憎忙しいようで応答はない。
諦めてアルバムを元に戻し、夢の部屋の整理を続けているとスマホから着信音が流れ出した。
画面を見ると絆からだった。
「悪いすぐ出られなくて、どうした」
「ううん、ごめんこんな時間に。今仕事中?」
「いや、今日は本家のやつら無礼講で酔いつぶれてるから仕事なんて場合じゃない。
おっさんに絡まれるのめんどくさいから自分の家に帰ってきたとこ」
「そっか」
「うん、どうした?」
優しく聞かれてちょっと考え、数秒黙った後に聞いみた。
「……あのさ、会いたいって言ったら迷惑?」
「そんなことだろうと思った。声が元気ねえもん。
今どこにいんの?迎えに行く」
「あは、バレちゃった。自分の家だよ」
「分かった、すぐ行くから待ってろ。着いたら連絡する、じゃあな」
通話が切られる直前、向こうでバタバタと音がした。
「ははっ、ゆっくりでいいのに」
あの『白狼』がこんな小娘のために動いてくれるのだと思うと嬉しくてたまらない。
喜ぶ自分の心を感じて、改めて彼が好きだと思い知った。
手紙を持ったままスマホを持ち絆に電話をかけた。
だけど、生憎忙しいようで応答はない。
諦めてアルバムを元に戻し、夢の部屋の整理を続けているとスマホから着信音が流れ出した。
画面を見ると絆からだった。
「悪いすぐ出られなくて、どうした」
「ううん、ごめんこんな時間に。今仕事中?」
「いや、今日は本家のやつら無礼講で酔いつぶれてるから仕事なんて場合じゃない。
おっさんに絡まれるのめんどくさいから自分の家に帰ってきたとこ」
「そっか」
「うん、どうした?」
優しく聞かれてちょっと考え、数秒黙った後に聞いみた。
「……あのさ、会いたいって言ったら迷惑?」
「そんなことだろうと思った。声が元気ねえもん。
今どこにいんの?迎えに行く」
「あは、バレちゃった。自分の家だよ」
「分かった、すぐ行くから待ってろ。着いたら連絡する、じゃあな」
通話が切られる直前、向こうでバタバタと音がした。
「ははっ、ゆっくりでいいのに」
あの『白狼』がこんな小娘のために動いてくれるのだと思うと嬉しくてたまらない。
喜ぶ自分の心を感じて、改めて彼が好きだと思い知った。