惚れたら最後。
戸棚からコーヒーメーカーを出してコーヒーを淹れようとしている絆はどこか呆然としていた。
「どうしたの、絆」
「……反省中」
「反省?何に対して?」
「今の発言は気色悪いと思って」
近づいて話しかけると顔を背けてそう言われた。
なんか落ち込んでる?子犬みたいで可愛いんだけど。
いつも屈強な男の前で堂々としているくせに、自分の前ではまるで子犬。
そのギャップに母性本能をくすぐられた。
「えいっ」と言って後ろから勢いよく抱きつくと、たくましい腕がビクッと強ばった。
「気持ち悪いなんて思うわけないじゃん」
「……琥珀」
「絆は顔がいいから何言っても大抵許されるよ」
「そっちかよ」
「あと私は絆が思ってるよりもっと、絆のこと好きだよ」
すると絆は抱きつかれたまま視線を下に落とした。
「じゃあさ、なんで俺に言わなかった?」
「何を?」
「司水さん……鳴海司水に自分が梟だと正体を明かしたこと」
それを聞いてようやく、絆の元気がない理由が分かった。
変に嫉妬深いのもそのためかと納得した。
「どうしたの、絆」
「……反省中」
「反省?何に対して?」
「今の発言は気色悪いと思って」
近づいて話しかけると顔を背けてそう言われた。
なんか落ち込んでる?子犬みたいで可愛いんだけど。
いつも屈強な男の前で堂々としているくせに、自分の前ではまるで子犬。
そのギャップに母性本能をくすぐられた。
「えいっ」と言って後ろから勢いよく抱きつくと、たくましい腕がビクッと強ばった。
「気持ち悪いなんて思うわけないじゃん」
「……琥珀」
「絆は顔がいいから何言っても大抵許されるよ」
「そっちかよ」
「あと私は絆が思ってるよりもっと、絆のこと好きだよ」
すると絆は抱きつかれたまま視線を下に落とした。
「じゃあさ、なんで俺に言わなかった?」
「何を?」
「司水さん……鳴海司水に自分が梟だと正体を明かしたこと」
それを聞いてようやく、絆の元気がない理由が分かった。
変に嫉妬深いのもそのためかと納得した。