惚れたら最後。
SIDE 絆
琥珀と連絡がつかない。
異変に気がついたのは、スマホのGPSが受験会場の付近でずっと止まっていたから。
しかしいくら電話をかけようが、メッセージを送ろうが返信はない。
自分の車を走らせて現場に向かったが、そこには画面が割れた琥珀のスマホが細い路地裏に落ちているだけ。
「……琥珀?」
恐怖が腹の底から喉元に迫り上がってくる。
何かあったのか、どこへ行ったのか、脳内は混乱に陥る。
ふと、琥珀にGPS付きの時計を渡したことを思い出した。
そっちのGPS追跡アプリを起動させると、現在地は神奈川を差していた。
位置情報を指し示すピンは常に動いている状態だ。
おそらく、これは車で移動している速度だ。
俺は神奈川にいる知り合いの組員に電話をかけ、このGPSを共有して追うことにした。
一方で焦るのは禁物、冷静になるべきだと本家に戻るため移動を始めた。
琥珀と連絡がつかない。
異変に気がついたのは、スマホのGPSが受験会場の付近でずっと止まっていたから。
しかしいくら電話をかけようが、メッセージを送ろうが返信はない。
自分の車を走らせて現場に向かったが、そこには画面が割れた琥珀のスマホが細い路地裏に落ちているだけ。
「……琥珀?」
恐怖が腹の底から喉元に迫り上がってくる。
何かあったのか、どこへ行ったのか、脳内は混乱に陥る。
ふと、琥珀にGPS付きの時計を渡したことを思い出した。
そっちのGPS追跡アプリを起動させると、現在地は神奈川を差していた。
位置情報を指し示すピンは常に動いている状態だ。
おそらく、これは車で移動している速度だ。
俺は神奈川にいる知り合いの組員に電話をかけ、このGPSを共有して追うことにした。
一方で焦るのは禁物、冷静になるべきだと本家に戻るため移動を始めた。