惚れたら最後。
絆は終始優しくしてくれて、全部終わるともう一度キスをして、腕枕をして安らかに眠った。
……こんなの聞いてない。
私は隣で横になりながら顔を両手で覆い、複雑な思いでいっぱいだった。
普段はあんな甘い言葉をかけることもないと聞くし、女とヤれば用済みだと言わんばかりにすぐ追い出すくせになぜ優しくするのだろう。
特別な扱いをされていると勘違いしてしまうからやめてほしい。
私は15分ほど絆の綺麗な寝顔を見つめるた。
それから頬を軽く叩いたり、まぶたを裏返したりして熟睡しているか確認した。
よほど疲れていたのだろう、赤の他人の前で、若頭ともあろう男がぐっすりだ。
寝ていることを確認すると素早く着替え、音もなく部屋を出た。
ふと壁際に寄った時、すきま風が吹き込んでいることに気がついた。
「そういえばここの設計図見たけど、裏口なんてなかったような……」
どうやら万が一に備えての秘密の裏口のようだ。
扉を開けると、非常口の螺旋階段に繋がっている。
ドアの付近に防犯カメラは見当たらない。
入念に辺りを確認して、眠る絆を置いてひっそりとバーを抜け出した。
……こんなの聞いてない。
私は隣で横になりながら顔を両手で覆い、複雑な思いでいっぱいだった。
普段はあんな甘い言葉をかけることもないと聞くし、女とヤれば用済みだと言わんばかりにすぐ追い出すくせになぜ優しくするのだろう。
特別な扱いをされていると勘違いしてしまうからやめてほしい。
私は15分ほど絆の綺麗な寝顔を見つめるた。
それから頬を軽く叩いたり、まぶたを裏返したりして熟睡しているか確認した。
よほど疲れていたのだろう、赤の他人の前で、若頭ともあろう男がぐっすりだ。
寝ていることを確認すると素早く着替え、音もなく部屋を出た。
ふと壁際に寄った時、すきま風が吹き込んでいることに気がついた。
「そういえばここの設計図見たけど、裏口なんてなかったような……」
どうやら万が一に備えての秘密の裏口のようだ。
扉を開けると、非常口の螺旋階段に繋がっている。
ドアの付近に防犯カメラは見当たらない。
入念に辺りを確認して、眠る絆を置いてひっそりとバーを抜け出した。