惚れたら最後。
「平気なフリしてるけど全然癒えてねえな、あの様子じゃ」
永遠が自室に入ったのを見計らって言葉を吐き出した。
誰もが秘密をかかえているが永遠もそのひとりだ。
永遠はたゆまぬ笑顔の仮面の裏に涙と悲しみを隠している。
それを知っているのは俺だけだった。
「……はぁ、こればっかり“あいつ”の問題だし、考えても仕方ねえからゲームでもするか」
切り替えた俺は、久々にホラゲーでもするかとゲーム機を探す。
が、どこを探っても見つからず、ふと思い出した。
「あ、憂雅に貸したままなの忘れてた。絆の家に置いてあるかなぁ」
その日は特に何もすることなく、気分転換にバイクを走らせに行った。
次の日は普通に学校だったから早めに帰って寝た
翌日、学校が終わった俺はじいちゃんの家で食事を済ませ、すぐ帰ろうとしたけど囲碁に白熱して夜が更けてしまった。
結局、真夜中に貸したゲーム機を返してもらおうと事務所が入った高層マンションまでやってきた。
予備のカードキーを持っていた俺はすんなり中に入れた。
「あれ、誰もいない珍しいなぁ。麻雀にでも行ってんのかな」
事務所は閑散としており人の姿が見られない。
不思議に思って少し立ち止まると、誰かがトイレを流す音が聞こえた。
ああ、ひとりはトイレか。
人の気配を確認したけど、ら特に挨拶する必要も無いかと、絆が住む最上階へ上がった。
「絆、邪魔するぞ……ん?」
ロックを解除しドアを開けると、玄関に女物の靴が一足置いてあった。
永遠が自室に入ったのを見計らって言葉を吐き出した。
誰もが秘密をかかえているが永遠もそのひとりだ。
永遠はたゆまぬ笑顔の仮面の裏に涙と悲しみを隠している。
それを知っているのは俺だけだった。
「……はぁ、こればっかり“あいつ”の問題だし、考えても仕方ねえからゲームでもするか」
切り替えた俺は、久々にホラゲーでもするかとゲーム機を探す。
が、どこを探っても見つからず、ふと思い出した。
「あ、憂雅に貸したままなの忘れてた。絆の家に置いてあるかなぁ」
その日は特に何もすることなく、気分転換にバイクを走らせに行った。
次の日は普通に学校だったから早めに帰って寝た
翌日、学校が終わった俺はじいちゃんの家で食事を済ませ、すぐ帰ろうとしたけど囲碁に白熱して夜が更けてしまった。
結局、真夜中に貸したゲーム機を返してもらおうと事務所が入った高層マンションまでやってきた。
予備のカードキーを持っていた俺はすんなり中に入れた。
「あれ、誰もいない珍しいなぁ。麻雀にでも行ってんのかな」
事務所は閑散としており人の姿が見られない。
不思議に思って少し立ち止まると、誰かがトイレを流す音が聞こえた。
ああ、ひとりはトイレか。
人の気配を確認したけど、ら特に挨拶する必要も無いかと、絆が住む最上階へ上がった。
「絆、邪魔するぞ……ん?」
ロックを解除しドアを開けると、玄関に女物の靴が一足置いてあった。