サンビタリア
「欲しいもの、明日までに考えておけよ」
父からミッションが課せられて早三日。
期限をオーバーしてるが催促してくる電話もメールもない。

高校三年生のわたしは7月に18才を迎えた。
欲しいものは思った以上になかなか思い浮かばず、悩んだ挙句 おまかせ とゆう手段で何とかミッションをクリアすることができた。

わたしは母と二人暮しで、父とは離れて暮らしている。
月に1度会うか会わないか程度の関係を続けており、それでも誕生日だけは毎年お祝いしてくれ、正直それはわたしにとって幸せなイベントのひとつになっていた。

父から贈られてきたのは花の飾りがついたイヤリングだった。

1章 ともだち

幼い頃から人との関わるのは割と得意な方だった。
そう、だから友達に困ることもなかったし、充実といえば充実した学校生活を送っていたと言っていいだろう。

授業の終わりのチャイムを合図にみんな動き出す、もちろんわたしも。向かう先は一つ、グループのリーダーみなの席だ。






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