×secret!×
廊下を歩くこと約1分。
あたしたち二人は図書室につきました。
鍵…は開いてる。
楠木が開けてくれたんだ。
お礼言わなきゃ、とか思ってるあたしは変かな?
そのあと何話せばいいんだろう、とか考えてるあたしは、きっと変。
変というより、おかしい。
最近のあたし、おかしい。
自分でも分かる。
なんか妙に意識しちゃってるんだ。
しかも何かがひっかかった感も、ある。
この気持ちは何なんだろう、とまでは思わないけど。
でも、気になる。
あたしが楠木を知りたい、って思ってるみたいに。
アイツを知れば知るほど、謎がもっと増えてく。
あたしの心の中にまで。
――図書室のドアを開けたら、きっと日だまりであったかい。
そしてきっと、アイツとその友達がいるのだ。