×secret!×
「え、まじで?!何の授業の時??」
「国語。
文系が苦手らしい…大体うとうとしてるよ。理数系はちゃんと起きてるし結構マジメに受けてんだけど。
それでもあんなぐっすり寝てんのは珍しい」
「そーなんだ?!
もう~そういう時は手紙まわしてくれればいいのに!」
「いや、気付いてると思ってたから…」
沙絵、鋭いわりには気付いてなかったのか。
「寝顔可愛かったよー」
「まじでー?!写メ撮っといてくれればよかったのに!」
「それこそ無理だよ。
盗撮じゃない、ソレ」
「あー…悔しい
そんな決定的瞬間を見逃すなんて」
「どんまい。次があるさ。」
まあ次はいつ寝てくれるか分かんないけど。
そう言うと沙絵は小さく溜め息を吐いた。
よほど悔しかったらしい。