君をトリコにする方法
♢
「瞬っ、お願い待って!」
「……」
こうちゃんと別れてからすぐに走って追いかけたけど、リーチの違いとか、体力の違いで全然追いつけない。
それでも瞬が走って逃げないおかげで見失うことはなく、追いつけないギリギリの距離を保たれていた。
本気でやろうと思えば、私なんかすぐに振り切れるはず。
それをしないのは瞬の優しさだ。
「ねえお願い!話聞いて!」
とは言っても、瞬の機嫌は今までに見たことないくらい悪い。
何度話しかけても無視されるし、振り返ることもない。
このままじゃずっと平行線だ。
いったいどうしたらいいのか考えていると、それは突然あっさりと終わる。
「瞬っ、お願い待って!」
「……」
こうちゃんと別れてからすぐに走って追いかけたけど、リーチの違いとか、体力の違いで全然追いつけない。
それでも瞬が走って逃げないおかげで見失うことはなく、追いつけないギリギリの距離を保たれていた。
本気でやろうと思えば、私なんかすぐに振り切れるはず。
それをしないのは瞬の優しさだ。
「ねえお願い!話聞いて!」
とは言っても、瞬の機嫌は今までに見たことないくらい悪い。
何度話しかけても無視されるし、振り返ることもない。
このままじゃずっと平行線だ。
いったいどうしたらいいのか考えていると、それは突然あっさりと終わる。