君をトリコにする方法
「はー……やっと堂々と牽制できるし、彼氏らしいことできるわ」


「えっ、なにそれ、どういうこと?」



なんかすごいこと言い出したな。


瞬って意外とあれだよね、独占欲というか、愛がすごいよね。


ただの幼なじみのときは知らなかった。

だけど、いや……それを言うと私も結構……


考えを巡らせていると、突然キスされる。



「こーいうこと」



にやりと笑う瞬にまたドキドキしてしまう。



「ちょ、学校ではやめてってあれほど……!」

「じゃあ部屋ならいい?」

「そっ、れは……いいけど」



恥ずかしくて声は小さくなっちゃったけど、素直に答える。


すると頭の上から大きなため息が聞こえた。



「希帆……お前、ほんと……」



手で顔を覆う瞬の声はすごく悩まし気だった。



「家帰ったら覚悟しろよ」



少し赤くなった顔のまま眉間にしわを寄せる。

その表情が色っぽくて見惚れてしまう。



「お、お手柔らかに、おねがいします……」
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