君をトリコにする方法
「私は、澪と優愛ちゃんとも一緒にいたくて……」


「あははっ、もーかわいいなあ。わかった。放課後、完全下校時刻まで勉強する?」



そう聞かれて嬉しくなって、首をぶんぶんと縦に振る。



「優愛は、今日の予定空いてる?」


「うん、もちろん!わたしでよければ教えるし、一緒にがんばろうね!」



にこにこと笑う優愛ちゃんに、胸がきゅ~んと締め付けられる。



「ふたりともありがとう!」



いつものように、ふたりにぎゅっと抱き着いた。


こうして過ごすにつれ、大好きっていうメーターがどんどん上がっていく。


嬉しい気持ちを噛みしめながら授業を受けた。








そして放課後。

3人で教室に残って勉強を始める。


私は勉強が苦手だから、得意な優愛ちゃんに教えてもらう。



「わ、ここ難しいよね。ここの文法はね……」



教科書を指さしながら、すごく丁寧に教えてくれる。


わかりやすいし、なにより優しい。


瞬も頭がいいけど、結構ビシバシしてるし、遠慮がないし。
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