君をトリコにする方法
♢
リビングに行くと、ママが朝ごはんを机に並べてくれているところだった。
「おはよう希帆。お味噌汁食べる?」
「ママおはよう!食べます!」
元気に返事をすると、ママは「はーい」と返事して瞬にも目を向ける。
「瞬くんの分も用意しちゃうね~」
「お願いします」
椅子に座ると、美味しそうな香りがするお味噌汁が運ばれてくる。
いつものように向かい側に座った瞬は、さっきのことなんてなかったかのように平静だ。
私はあんなにドキドキしたのに……!
「なに?」
少しにやっとした表情をしてる瞬は絶対確信犯だ。
なにって聞きながら、私が何を考えてるかわかってる。
「瞬ってほんと私のこと好きだよね!」
ふんっと鼻を鳴らす。
どうだ、言ってやったぞ嫌味で!
隣にいたママが「あら~」と嬉しそうな声を出して反応する。
だけど瞬は全然動じなくて。
「好きだけど?」
「っ……!」
恥ずかしげもなくさらりと言うから、逆に私が赤くなってしまう。
だめだ……
もうなに言っても勝てない気がする……
こうなったら早くご飯食べて、空いた時間にちょっとでも勉強しよう……
甘いのに温かい、変な空気の食卓の時間だった。
リビングに行くと、ママが朝ごはんを机に並べてくれているところだった。
「おはよう希帆。お味噌汁食べる?」
「ママおはよう!食べます!」
元気に返事をすると、ママは「はーい」と返事して瞬にも目を向ける。
「瞬くんの分も用意しちゃうね~」
「お願いします」
椅子に座ると、美味しそうな香りがするお味噌汁が運ばれてくる。
いつものように向かい側に座った瞬は、さっきのことなんてなかったかのように平静だ。
私はあんなにドキドキしたのに……!
「なに?」
少しにやっとした表情をしてる瞬は絶対確信犯だ。
なにって聞きながら、私が何を考えてるかわかってる。
「瞬ってほんと私のこと好きだよね!」
ふんっと鼻を鳴らす。
どうだ、言ってやったぞ嫌味で!
隣にいたママが「あら~」と嬉しそうな声を出して反応する。
だけど瞬は全然動じなくて。
「好きだけど?」
「っ……!」
恥ずかしげもなくさらりと言うから、逆に私が赤くなってしまう。
だめだ……
もうなに言っても勝てない気がする……
こうなったら早くご飯食べて、空いた時間にちょっとでも勉強しよう……
甘いのに温かい、変な空気の食卓の時間だった。