君をトリコにする方法
「ご、ごめん優愛ちゃん。ちょっと熱くなりすぎちゃった」


「ううん。あの、ぶつかっちゃってごめんなさい。大丈夫ですか?」


「え、や……大丈夫っす、すんません」



男性はそれだけ言うと、そそくさとその場を去っていく。


椛くんは見えなくなるまでその男性を睨みつけたあと、表情をぱちっと変えて優愛ちゃんと向き直る。



「優愛ちゃん、ほんとに大丈夫?」


「うんっ、ありがとうしのぶくん」


「いや、僕は全然……」


「ふふ。ねえ、次はわたあめ買いにいってもいいかな?」


「もちろんだよ!じゃあ行こっか!」



少し悲しげだった表情が一変して、満面の笑みで歩いていく。


一時はどうなることかと思ったけど……

なんとか解決したみたいでよかった。



「あ!りんご飴!」


「ん、買いに行くか。それにしても食い意地すげーな」


「なっ、ひとこと余計です!」



わーわー言いながらりんご飴を買う。

するとその横にからあげ屋さんを見つけてしまった。
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