君をトリコにする方法
♢
夜がどんどん更けていくにつれ、人が多くなってきた。
屋台をまわって楽しんでいた人たちも、少しづつ移動し始める。
「なあ希帆。どこで花火見る?」
「ええっと……あんまり人がいないとこがいいな」
「おい、けっこう難しいこと言うな」
「あはは……できればで大丈夫!」
だって一世一代の告白を人に見られるの恥ずかしいんだもん!
いや、それならここで告白するなって話なんだけど……
でも私の中でしっかり決意が固まったといいますか……
心の中で言い訳していると、瞬がスマホで地図を確認し始めた。
「ん、じゃあ行くぞ」
「えっ、調べてくれたの?ありがとう!」
手をつないだまま一緒に歩いていく。
5分ほど経つと、目的の位置に着いた。
会場から少し離れた、道路近くの堤防。
人がたまに通るくらいで、がやがやとした音が遠くから聞こえる、静かな場所だった。
夜がどんどん更けていくにつれ、人が多くなってきた。
屋台をまわって楽しんでいた人たちも、少しづつ移動し始める。
「なあ希帆。どこで花火見る?」
「ええっと……あんまり人がいないとこがいいな」
「おい、けっこう難しいこと言うな」
「あはは……できればで大丈夫!」
だって一世一代の告白を人に見られるの恥ずかしいんだもん!
いや、それならここで告白するなって話なんだけど……
でも私の中でしっかり決意が固まったといいますか……
心の中で言い訳していると、瞬がスマホで地図を確認し始めた。
「ん、じゃあ行くぞ」
「えっ、調べてくれたの?ありがとう!」
手をつないだまま一緒に歩いていく。
5分ほど経つと、目的の位置に着いた。
会場から少し離れた、道路近くの堤防。
人がたまに通るくらいで、がやがやとした音が遠くから聞こえる、静かな場所だった。