君をトリコにする方法
「ま、まってまって瞬!」

「無理」



私の必死の制止を振り切って、またキスをする。


そして抱きかかえられたと思ったら、そのままベッドに押し倒された。


瞬の匂いがふわっとして、これはやばいのではと頭の中の警報音が鳴る。



「あんな告白しておいて、俺にまだ待てしろって言うの」


「え、えっと」


「これでもずっと我慢してたんだけど」


「ね、ねえまって」


「浴衣姿すげーかわいいし、昔に比べて綺麗になったし、ほんと俺にとっての爆弾だよお前」


「えっ!?」



ま、待って今、綺麗になったって言わなかった!?


うそ、ほんとに?

瞬、そんなこと思ってくれてたの?


嬉しくて心がじーんと温まる。
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