君をトリコにする方法
♢
リビングに行くと、ママと瞬が話しているところだった。
「おはよう!」と声をかけると、ママは笑顔でおはようと返してくれる。
だけど私に近づいて、
「希帆、よく眠るのはいいことだけど、もう高校2年生なんだからそろそろ自分で起きられるようにしないとね」
と優しく諭すように言った。
ママはすごく優しいけれど、怒らせたら一番怖い。
「はあ~い……」
素直に返事をして、朝ご飯を食べるために席に着いた。
すると瞬も当たり前のように私の向かい側の席に座る。
「えっ、もしかして今日も瞬と一緒にご飯食べるの?」
「そうよ~。朝の忙しい時間に届け物してくれて、希帆のことも起こしてくれたんだもの。お礼に食べて行ってねって」
「そういうこと」
そういうことって……
それってほとんどいつもじゃん!
もしやこいつ、ママのご飯が美味しいからって狙って来てるな!?
まあそりゃ、ママの作るご飯はすごく美味しいからね、仕方ないけどね!?
「なにその顔、ブサイク」
「はあ~っ!?だいたい瞬が……」
文句を言ってやろうとした瞬間、目の前のテーブルに朝ご飯が載ったお皿をコツンとママが置いた。
リビングに行くと、ママと瞬が話しているところだった。
「おはよう!」と声をかけると、ママは笑顔でおはようと返してくれる。
だけど私に近づいて、
「希帆、よく眠るのはいいことだけど、もう高校2年生なんだからそろそろ自分で起きられるようにしないとね」
と優しく諭すように言った。
ママはすごく優しいけれど、怒らせたら一番怖い。
「はあ~い……」
素直に返事をして、朝ご飯を食べるために席に着いた。
すると瞬も当たり前のように私の向かい側の席に座る。
「えっ、もしかして今日も瞬と一緒にご飯食べるの?」
「そうよ~。朝の忙しい時間に届け物してくれて、希帆のことも起こしてくれたんだもの。お礼に食べて行ってねって」
「そういうこと」
そういうことって……
それってほとんどいつもじゃん!
もしやこいつ、ママのご飯が美味しいからって狙って来てるな!?
まあそりゃ、ママの作るご飯はすごく美味しいからね、仕方ないけどね!?
「なにその顔、ブサイク」
「はあ~っ!?だいたい瞬が……」
文句を言ってやろうとした瞬間、目の前のテーブルに朝ご飯が載ったお皿をコツンとママが置いた。