君をトリコにする方法
「希帆!あんた昨日の怪我は大丈夫なの!?」
真剣な顔で聞いてくる澪に、また胸がきゅーんとして抱きつく。
「澪も~っ、ありがとう!」
「ちょ、ちょっと!」
優しい友達もったなあ……
えへへ、と笑みをこぼしていると「そういえばさ、瞬ってホントに彼女いねーの?」と気になる声が聞こえた。
思わずちらっと声のした方を見ると、瞬とクラスの男子が楽しそうに会話をしていた。
え、待って、なんて答えるの。
私たちって一応付き合ってることになってる、よね……
ということは……そういう風に答える?
いやでも、瞬のことだからごまかしたりする方が可能性高いかも。
……あれ、私なんで怖いんだろう。
大丈夫、大丈夫……
心を落ち着かせるように繰り返していると、ぱちっと瞬と目が合った。
でもそれは一瞬で、瞬の視線はすぐにクラスの男子へと戻り口を開く。
「あー、いや――」
「わああーっ!私、瞬に用事があるんだった!ちょっと借りていい!?」
びゅんっと急いで瞬の方へ行くと、みんな驚いた表情をしながら「いいよ」とうなずいてくれる。
「ありがとう!行こう瞬!」
「は?なにお前急に……」
「いいからいいから、ね!」
ぐいぐいと引っ張ると、諦めた顔をしてついてきてくれた。
真剣な顔で聞いてくる澪に、また胸がきゅーんとして抱きつく。
「澪も~っ、ありがとう!」
「ちょ、ちょっと!」
優しい友達もったなあ……
えへへ、と笑みをこぼしていると「そういえばさ、瞬ってホントに彼女いねーの?」と気になる声が聞こえた。
思わずちらっと声のした方を見ると、瞬とクラスの男子が楽しそうに会話をしていた。
え、待って、なんて答えるの。
私たちって一応付き合ってることになってる、よね……
ということは……そういう風に答える?
いやでも、瞬のことだからごまかしたりする方が可能性高いかも。
……あれ、私なんで怖いんだろう。
大丈夫、大丈夫……
心を落ち着かせるように繰り返していると、ぱちっと瞬と目が合った。
でもそれは一瞬で、瞬の視線はすぐにクラスの男子へと戻り口を開く。
「あー、いや――」
「わああーっ!私、瞬に用事があるんだった!ちょっと借りていい!?」
びゅんっと急いで瞬の方へ行くと、みんな驚いた表情をしながら「いいよ」とうなずいてくれる。
「ありがとう!行こう瞬!」
「は?なにお前急に……」
「いいからいいから、ね!」
ぐいぐいと引っ張ると、諦めた顔をしてついてきてくれた。