君をトリコにする方法
「……希帆さ、手つなぐのは大丈夫そうだったよな?」
「え、う、うん」
こくりとうなずくと、そっと手を握られた。
私よりも大きくて角ばった手は温かい。
しばらくすると指と指がからまって、恋人つなぎに変わる。
2回目だからか最初よりは落ち着いていて、ぎゅっと握り返すことができた。
そんな私を見て、瞬が嬉しそうに口を緩める。
「ん、大丈夫そうだな。あとは……」
「ひゃっ!?」
保健室のときみたいに耳にキスをされて、思わず声が出てしまう。
びっくりしていると、そのままおでこにも優しくキスされた。
「いやだった?」
「い、やじゃないけど!心臓がドキドキしすぎて爆発しちゃいそうだよ!」
「ははっ、なにそれ」
私の言葉に、瞬はおかしそうに笑う。
「だ、だって慣れてないんだもん!」
「そりゃよかった」
「よかったって……瞬はなにも得しないでしょ」
「そんなことないけど」
「ええ?もう……瞬ってば昔から、たまによくわかんないこと言うよね……」
「どちらかというと希帆の方が分からず屋だと思うけど?」
瞬は嬉しそうに笑うけど、私にはやっぱり全然わからなかった。
それから軽い雑談が続く。
さっきまでの、私たちにしては少し重かった空気が晴れていく。
それと比例して、私の中をぐるぐると渦巻いていたもやもやも軽くなる。
「え、う、うん」
こくりとうなずくと、そっと手を握られた。
私よりも大きくて角ばった手は温かい。
しばらくすると指と指がからまって、恋人つなぎに変わる。
2回目だからか最初よりは落ち着いていて、ぎゅっと握り返すことができた。
そんな私を見て、瞬が嬉しそうに口を緩める。
「ん、大丈夫そうだな。あとは……」
「ひゃっ!?」
保健室のときみたいに耳にキスをされて、思わず声が出てしまう。
びっくりしていると、そのままおでこにも優しくキスされた。
「いやだった?」
「い、やじゃないけど!心臓がドキドキしすぎて爆発しちゃいそうだよ!」
「ははっ、なにそれ」
私の言葉に、瞬はおかしそうに笑う。
「だ、だって慣れてないんだもん!」
「そりゃよかった」
「よかったって……瞬はなにも得しないでしょ」
「そんなことないけど」
「ええ?もう……瞬ってば昔から、たまによくわかんないこと言うよね……」
「どちらかというと希帆の方が分からず屋だと思うけど?」
瞬は嬉しそうに笑うけど、私にはやっぱり全然わからなかった。
それから軽い雑談が続く。
さっきまでの、私たちにしては少し重かった空気が晴れていく。
それと比例して、私の中をぐるぐると渦巻いていたもやもやも軽くなる。