君をトリコにする方法
朝ご飯をお腹いっぱい食べた後、私は学校に行く用意をするのにバタバタと慌てる。


瞬はすっごく暇そうにテレビ見てるけど!


それならもう学校に向かっちゃえばいいのに。

と思う反面、今日も一緒に登校してくれるつもりなのかな、と期待してしまう。



「希帆、定期持った?忘れ物ない?」

「うん持った!大丈夫!」



ばっちり確認をして、よしもう家を出られるぞと思ったとき。



「んじゃそろそろ行くか」



いつの間にか横にかばんを持った瞬がいた。



「ふたりとも気をつけてね。いってらっしゃい!」

「いってきます」



笑顔で見送ってくれるママと、いつものように挨拶をする瞬。



「いってきます!」



私も慌てて返事をして家を出た。
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