君をトリコにする方法
「瞬、私を振ったときなんて言ったと思う?『ずっと好きな人がいるからごめん』だよ?見かけによらずあついよねえ~」
「花音、余計なことばっか言うな!」
「あははっ、ごめんね」
『告白して振られた』という話なのに、水野さんは楽しそうに笑っていた。
そりゃきっと、当時はすごく悲しかっただろうけど。
ふたりを見ていると、焦っていた気持ちもどんどん落ち着いて冷静になる。
「あ、あの水野さん。どうしてその話、私に……」
緊張しながらもどうしても気になって質問する。
「それはもちろん、立本さんと友達になりたいからだよ!」
「えっ、わ、私と!?」
キラキラした瞳で見られてドキッとした。
なんだかさっきから驚いてばっかりな気がする。
「な、なんで私なんかと」
「なんかじゃないよ。立本さん、本当に優しい人だから。でもほら、仲良くなりたいからこそ瞬とのことで隠し事してたらダメだと思って。聞きたくないことだろうにごめんね」
ぺこりと謝られて、否定するためぶんぶんと首を振る。
「い、いや全然っ。むしろ知れてスッキリしたっていうか。話してくれてありがとう」
今の私の素直な気持ちだった。
嫉妬しちゃうし、正直モヤモヤもしちゃうけど。
水野さんが私と友達になりたいと言ってくれて嬉しい。
私のことを気遣って瞬のことも話してくれて、彼女は噂通り性格のいい人なんだと痛感する。
「花音、余計なことばっか言うな!」
「あははっ、ごめんね」
『告白して振られた』という話なのに、水野さんは楽しそうに笑っていた。
そりゃきっと、当時はすごく悲しかっただろうけど。
ふたりを見ていると、焦っていた気持ちもどんどん落ち着いて冷静になる。
「あ、あの水野さん。どうしてその話、私に……」
緊張しながらもどうしても気になって質問する。
「それはもちろん、立本さんと友達になりたいからだよ!」
「えっ、わ、私と!?」
キラキラした瞳で見られてドキッとした。
なんだかさっきから驚いてばっかりな気がする。
「な、なんで私なんかと」
「なんかじゃないよ。立本さん、本当に優しい人だから。でもほら、仲良くなりたいからこそ瞬とのことで隠し事してたらダメだと思って。聞きたくないことだろうにごめんね」
ぺこりと謝られて、否定するためぶんぶんと首を振る。
「い、いや全然っ。むしろ知れてスッキリしたっていうか。話してくれてありがとう」
今の私の素直な気持ちだった。
嫉妬しちゃうし、正直モヤモヤもしちゃうけど。
水野さんが私と友達になりたいと言ってくれて嬉しい。
私のことを気遣って瞬のことも話してくれて、彼女は噂通り性格のいい人なんだと痛感する。