君をトリコにする方法
君の隣にいる方法
瞬に告白して、初デートして、キスをした。


それからの日々は、前に比べてドキドキすることが多くなった。


付き合ってすぐもそう思っていたけれど、それ以上に。



……これはまずい。


でも、どうしたらいいのかわかんないんだもんなあ~……


ああでもないこうでもないと考えながら、お昼休みの廊下を歩く。


澪や優愛ちゃんにも相談できないし……

と思ったとき、職員室から出てきた体育の先生と目が合う。



「お、立本!今暇か?」


「暇ですけど、なんか話ですか?」


「いや、頼みたいことがあるんだよ。このノート、3階の準備室まで持って行ってくれないか?」



そう言って渡されたのは、保健体育という科目名と名前が書かれている、40冊くらいのノートだった。



「いいですよ」


「おっ、ありがとうな!鍵は開いてるから机に置いといてくれ!」


「はーい、わかりました」



返事をして階段の方へと歩き出す。

するとすぐに「立本!」と呼び止められた。
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