君をトリコにする方法
♢
次の日の朝。
あれからずっとモヤモヤしている私と同じで、空は雲に覆われていた。
瞬が起こしに来ることもなく、朝ごはんを食べに来ることもない。
いつもだったら「今日は来ないな」で終わるけど、今はどうしても気になってしまった。
昨日突然あんなこと言って、それも置いて帰っちゃったからやっぱり怒ってるだろうな……
ちゃんと話さないと、謝らないと。
……あー!わかってるけど今日は無理!
一緒に登校するのも気まずくて、今日は早めに家を出た。
すると瞬と出会うこともなく教室に着いて、やっぱりいつもより人が少ないなと思いながら席に座る。
なにかをする気も出なくてぼーっと過ごしていると、優愛ちゃんが「おはよう」と教室に入ってきた。
そのあとすぐに澪もやってくる。
優愛ちゃんはいつもと比べると暗いものの、ふわりとした笑顔を浮かべていた。
けど澪は違った。
席を立って澪のそばまで歩く。
すると優愛ちゃんもかばんを置いて澪のところまで来てくれた。
「澪、おはようっ」
「おはよう澪ちゃん」
あくまでいつも通り挨拶する。
澪はどう返してくれるか様子をうかがっていると「おはよ」と沈んだ声ながらも返してくれた。
次の日の朝。
あれからずっとモヤモヤしている私と同じで、空は雲に覆われていた。
瞬が起こしに来ることもなく、朝ごはんを食べに来ることもない。
いつもだったら「今日は来ないな」で終わるけど、今はどうしても気になってしまった。
昨日突然あんなこと言って、それも置いて帰っちゃったからやっぱり怒ってるだろうな……
ちゃんと話さないと、謝らないと。
……あー!わかってるけど今日は無理!
一緒に登校するのも気まずくて、今日は早めに家を出た。
すると瞬と出会うこともなく教室に着いて、やっぱりいつもより人が少ないなと思いながら席に座る。
なにかをする気も出なくてぼーっと過ごしていると、優愛ちゃんが「おはよう」と教室に入ってきた。
そのあとすぐに澪もやってくる。
優愛ちゃんはいつもと比べると暗いものの、ふわりとした笑顔を浮かべていた。
けど澪は違った。
席を立って澪のそばまで歩く。
すると優愛ちゃんもかばんを置いて澪のところまで来てくれた。
「澪、おはようっ」
「おはよう澪ちゃん」
あくまでいつも通り挨拶する。
澪はどう返してくれるか様子をうかがっていると「おはよ」と沈んだ声ながらも返してくれた。