婚約破棄される悪役令嬢～ある事をするも仕返しされる～

悪役令嬢レインジェナには婚約相手がおりまして、
婚約相手のお名前は王子ゼラムですが
レインジェナは22歳、ゼラムは28歳ですけど、
レインジェナよりゼラムの方が年上なのです。

レインジェナとゼラムはイシマシという町に来ているのですけど、
流石にイシマシという町は人通りも多くて
混雑しているので2人は離れないようにしっかりと手を繋いでいるのです。

しかし、人混みが多すぎるせいか、2人が手を離すとレインジェナはゼラムと
はぐれてしまうのですが、はぐれたレインジェナはゼラムを探しているのですけど、
人通りが多いのでなかなか見つける事も難しいのです。

そこでレインジェナは人通りが少ない所へ行って落ち着くとゼラムを探し始めるのですけど、
ゼラムを探し始めているとだんだんと人混みが少ない所へ行っているのですが、
その時でした。

ゼラムを発見するとレインジェナは駆け寄りながら
「ゼラム～！　ゼラム～！」
と呼びかけるとゼラムはレインジェナに気付いて手を振っているのです。

レインジェナは安心するとホッと胸を撫でおろして
ゼラムに微笑みながら
「ごめんね、ゼラム」と
言いますとゼラムは申し訳なさそうな表情で
「俺が悪い」と
言ってくるのでレインジェナはニッコリと笑顔で
「じゃあ、お互い様って事で」
と言うのでした。

そうすると2人は笑っているので本当に仲が良いと言えるのでしょう。

しかし、この時です。

レインジェナはゼラムがどんな事を考えているのかもわかりませんでした。

そして、ゼラムはレインジェナに申し訳なさそうな表情で
「こんな事をここで言うのは反則かもしれないが婚約を破棄させて欲しい」
と言いながら、ゼラムは深く頭を下げてくるのでレインジェナは睨みつけていると
「婚約を破棄するのはダメなのです、いけませんよ」
と言いますとゼラムも睨みつけていまして
「そんな風に言われてもダメなものはダメだ」
と言い放つのでした。

しかし、レインジェナはゼラムに
「ダメなのですよ、ダメダメ」
と言いますとゼラムは呆れた顔で
「それに婚約を破棄するのは前々から決めていた」
と言ってくるのでレインジェナは
「婚約を破棄するのはダメなのですっ、やめてなのです」
と言うとゼラムは
「ダメだ、婚約を破棄させてもらう」
と言い放つのでした。

このままでは婚約を破棄されると危機感を持っているレインジェナは
どんな風にして阻止しようかなって考えているとある事を思い付くのでした。

レインジェナはゼラムに対してお色気があるポーズをしながら
「婚約を破棄したらダ・メ・よ～～」
と言いますとゼラムは赤面しながら
「そんな事をしてもダメだ、婚約を破棄する」
と言われるとレインジェナは舌打ちするのです。

ゼラムはレインジェナに
「本当にすまない、婚約を破棄させてくれ、頼むよ」
と言ってくるのでレインジェナは
「はいはい、わかりましたよ」
と言うしかなかった。

致し方がないレインジェナは婚約を破棄されるのを受け入れるのですが
婚約を破棄されたレインジェナはゼラムの前から消え去って徒歩で移動していると
酒場を発見して、酒場で飲み物を買うと
その飲み物を飲んだら美味しいのです。

『婚約を破棄されるなんてあんまりだし、悪役令嬢である私にこんな惨めな思いを
させるなんてどうかしているわねっ』
『こうなったら悪役令嬢の力で制裁を与えるしかないわねっ』
レインジェナは悪役令嬢の力でゼラムに対して、
よからぬ噂を流していまして、そのおかげでゼラムは
酷い目に遭っていまして、ざまぁ出来る事に成功するのでした。

ざまぁ出来た事にレインジェナは心底喜びしかないのですけど、
レインジェナにも悪夢が起こるのです。

悪夢というのはレインジェナが住んでいる住処が全焼しておりまして、
その光景を見ているレインジェナは
「どうしてこうなっているのよ、何故なのよ、もう嫌っ!!!」
そうするとレインジェナの側にざまぁされたゼラムが寄って来ると
「いやぁ～、いい気味だな、ざまぁみやがれ、本当にスッキリしたよ」
「ゼラムがこんな事をしたの？」
「そういう事だな、ざまぁ返しだな」
「うぅぅぅぅ……」
「どうしたんだ？　許せないのか？」
「許しません、本当に許さないから」
「許してもらうつもりもないよ、じゃあな」
と言いながらゼラムは何処かへ行こうとするのですが
レインジェナはゼラムの事を追いかけるのです。

その後、二人はよりを戻すとお付き合いしておりまして、
婚約するとしっかりとご結婚しているのですから
幸せなのでしょう。