かこみらい。
翌日。


「雄太くんっ。何から乗る?」



遊園地に着いた途端、はしゃいでしまう私。
そんな私に雄太くんは呆れ顔。



「落ち着けって」

「だって!」



私は目をキラキラさせる。


だって、久しぶりの遊園地!

それに、隣には雄太くんがいるんだもん。

やっぱり、楽しまないともったいない。




「時間は沢山あるから」



そう言った雄太くんに懐かしさを感じる。

初めてデートしたときもこんな感じだった。

今なら、戻れるんじゃないかと思ってしまう。


……ダメだ。

今は楽しまなきゃ。



「朋香は絶叫系が好きだったよな」

「覚えていてくれたの?」

「もちろん」



雄太くんが走り出す。



「え、ちょっと!」

「アトラクション巡りだよ!」



私も走る。

雄太くんの後姿を必死に追いかける。

バスケをやっているせいか、雄太くんは足が速い。

手加減してくれているんだろうけれど、追いつけない。
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