かこみらい。
ベンチにふらりとしゃがみこむ。

携帯の画面が明るくなっては消える。

雄太くんとの思い出も消えちゃったし、雄太くんともはぐれちゃったし。

どうしたらいいんだろう。

もう、泣きそうだよ……。



「あれ? 朋香?」



涙がこぼれる直前、聞き覚えのある声がした。

顔を上げれば、真美ちゃんが目の前に立っていた。



「真美ちゃん……」

「1人でどうしたのよ?」



私は泣きながら、今までのことを話した。


雄太くんと仲良くなったこと。

雄太くんと遊園地に来たこと。

一緒に写真を撮ろうとしたこと。

携帯を落としてデータが飛んでしまったこと。


涙をこぼしながら、私は真美ちゃんに全てを話した。



「朋香……」



真美ちゃんがしゃがんで、私と目線を合わせてくれる。


慰めようとしてくれるのかな。

真美ちゃんも遊園地に来ているのに申し訳ない。
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