かこみらい。
頭の悪い私でも分かった。


つまり、私は。

真美ちゃんにずっとストーカーされていたということ。

私の携帯が壊れるタイミングを狙って、VRメガネと真美ちゃんの携帯のアプリの連動を切った。

私の携帯は、VRメガネと連動していたわけじゃない。

真美ちゃんの携帯と連動していたから、雄太くんが私のかけていたメガネに映らなくなったんだ。


でも、なんで。

なんで、真美ちゃんはそんなひどいことをしたの……?



「私がこんなことをしている理由を知りたい?」



真美ちゃんは嘲笑した。



「あんたより、ずっと、雄太のことが好きだったからね」

「そんな……」



真美ちゃんが雄太くんのことが好き?

そんな素振り、全くなかったのに……。



「それなのに。あんたは、私から雄太を奪った……」

「そんなこと、」

「あの時は、雄太の写真を撮ることしか出来なかった」



……真美ちゃんがストーカーしていたのは私じゃなかった。

真美ちゃんはずっと前から雄太くんのことが好きだったんだ。

隠し撮りをしてしまうほど……。

その撮りためていた写真とVRメガネを連動させて、私を操っていたんだ。



「だけど、今は違う」



真美ちゃんが恐ろしく綺麗に微笑んだ。
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