かこみらい。
「真美」



真美ちゃんの名前を呼びながら、近づいてくる男性。

その姿は間違いなく、雄太くんだった。


なんで、雄太くんが私のメガネに映っているの?

連動は切られているはずなのに。


それに。

なんで、真美ちゃんの名前を呼んでいるの……?



近寄ってきた雄太くんは真美ちゃんの隣に並ぶ。

それは自然で、当たり前のようだった。



「あれ? 朋香じゃん。なんでここにいるの?」



雄太くんは不思議そうに首をかしげる。

私が『なんで』って言いたいよ。

真美ちゃんに視線を向ければ、私をあざ笑っているかのような顔をしていた。
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