ハツコイぽっちゃり物語
「ちーーーーさっ」
ノックもせずに入ってきたお姉ちゃんこと、米倉千夏。
相変わらずスタイル抜群だと思いつつ、近付いてきたお姉ちゃんを見上げた。
「お姉ちゃんおかえり」
「ただいま千桜。……てかさ何してんの」
見下ろすお姉ちゃんはお布団にくるまっている私の姿を見て顔を引きつらせている。
まあ、そんな顔するのも当然だよね。
でも仕方ない。だって寒いんだもん!
「家入っても千桜どこにも居ないからココだなと思って入ったけどその歓迎はないわ〜」
「あは、あはは……」
「いや、あははじゃないよ?久しぶりのお姉ちゃんだぞ?ほらっ、出てこいっ」
抵抗する間もなく1枚皮が引き剥がされ、身があらわになった私はもう1枚の毛布を頭に被った。