ハツコイぽっちゃり物語

その日の夜、私は先輩にLINEをした。


【今度の委員会が終わったあと、話があるので聞いてくれますか】


と送り、数分後――。


【もちろん。じゃ、金曜日にね】

とだけあった。


年末以来のやり取りにドキドキはしたものの、以前のような甘いドキドキはない。


ベッドにごろんと寝転んで天井を見上げる。



『霧山にはいつ言うの?』


帰り道に淡々と言ったちーちゃんを思い出す。


言うっていったて、ねぇ。


一応恋ちゃんをフってしまった私が「やっと自分の想いに気付きました。恋ちゃんが好きです!」なんて言われて嬉しいもんなのかな。


「今更なに……」って引かれちゃうかもしれないし、「もう好きじゃない」なんて言われちゃったら私立ち直れないかもしれない。

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