ハツコイぽっちゃり物語
「うわっ、なになになにオレなんかした!?」
「うん。した」
「えマジ?」
「うん。嘘」
「はあ!?」
カップラーメン片手に面食らった顔をするのは隣のクラスで中学から親友の小田切恵。
女子が大がつくほど嫌いなくせにめっちゃ遊んでるそんな奴だけど、頼りになるし、結構真面目なとこもある良い奴でもある。
ごめんごめん、となだめながら俺もパンを齧った。
……てかまだ学校じゃん。
普通に家に居る感じに声出してたー。
屋上でよかった。
穏やかな風を感じてほっと一息つくと食べ終えた恵が俺を見た。