秘密主義の楓くん
「なっちゃん?今日の晩ごはんはなーに?」
「そうね、何にしようかな。紅音は何が食べたい?」
「紅音はしゅぶたが食べたい!」
「酢豚?じゃあ今日は酢豚にしよっか」
「うん!」
「毎日作ってるんですか?ご飯」
楓くんがそう聞いてくる。
「うん、うちは両親が共働きで忙しいから、基本家事は私がしてるんです」
「凄いな」
「なっちゃんの作るごはんはしゅごく美味しいんだよ」
紅音は両手を広げて「これくらい」と美味しさを表現する。
それに対して楓くんも笑顔で「良かったね」と返事をする。