秘密主義の楓くん
「ごめんなさい、楓くん。凛太郎をそのまま帰すのは申し訳ないし、良かったらうちでお風呂に入っていって」
「いや、でもそんな」
「僕まだゆうていくんと遊びたい」
断ろうとする楓くんに対し、凛太郎くんは物申す。
「でもな凛太郎。今日は早く帰らないと、ご飯食べるの遅くなっちゃうぞ」
凛太郎くんの目線に合わせて膝を曲げる楓くん。
「あのさ、もしよかったらうちで晩ご飯も食べていく?」
「きょーはしゅぶたなんだよー」
紅音が2人に向かって自慢げに言う。
「僕もゆうていくんとしゅぶた食べたい」
「迷惑じゃない?」
「もちろん、私から誘ったんだし」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
こうして楓くんと凛太郎くんがうちに来てご飯を食べることが決まった。