秘密主義の楓くん



私たちも玄関を上り、洗面所に向かう。




「ポーン」



「ポーン」



「ポーン」




チビ達が服を放り投げる声がする。



「悠くん、あっちゃん、脱いだ服はどうするんだっけ?」



「「せんたっき!!!」」


「よくできました」



ネットに入れてから洗濯機に放り込む。




泥落とし用の洗剤を入れて、いつもより時間を長く設定してっと



「楓くんも制服入れる?」




「あ、いや、僕は大丈夫です」



「そう?」



スタートボタンを押す。




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