秘密主義の楓くん




同い年で同じクラスで席も隣同士なのに、ずっと敬語ってのも少し変だと思うんだよね。



「そう…ですね」



「はい、じゃあこれからはタメ口で」



「わかり…、わかった…」



分かりましたって言おうとしんだろうね。



でもすぐに言い直してくれた。



「うん、じゃあもう夜も遅いし、今日は泊まっていく?」


「えっ⁉︎」




「うん、お泊まりするー!」


ビックリする楓くんに変わり、さっきまでテレビを見ていたはずのチビたちがこっちまで来て、目を輝かせている。



「私たちもどうせ明日は体育もないし、特に持っていく物はないでしょう?」



私は置き勉だし。



「チビたちもそっちの方が良さそうだし」






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