秘密主義の楓くん
「今日いい子に寝てくれたら、今週の金曜もお泊まりしていいよ」
「えっ⁉︎なっちゃんそれホント⁇」
目を輝かせて嬉しそうな表情をする悠成。
「ええ、まあ凛太郎くんが良ければなんだけど」
チラッと凛太郎の顔を覗くと
「僕もまたお泊まりしたい!」
と、こちらも嬉しそうにしていた。
「はい、じゃあ今日はもう寝ましょうね」
「はーい」
返事を聞いてから電気を消す。
「みんなおやすみ」
「おやしゅみなさーい」
そうしてチビ達は夢の世界へ入っていった。
しかしまだ時間は夜の9時
高校生の私たちが寝るには早すぎる。
チビたちを起こさないように、ゆっくりと起き上がり、私は楓くんと隣の部屋に行くことにした。